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SNSアカウントの閲覧は差別につながるのか。

コラム 2022/04/28

採用の際、その対象者のSNSアカウントの内容を見ることが、思想を調査することとなり、差別につながる恐れがあるという。

https://www.zakzak.co.jp/article/20220425-AT3WWZV3Y5LBZCBRKDTYVRWZPY/2/

何となくプライベートを覗き見られているようでモヤモヤし、思想調査と言われればそのような気もして、納得してしまう記事のように見える。

しかしSNSアカウントで「思想調査」に「ひっかかる」ような投稿と言われて何を思い浮かべるだろうか。Instagramにとある政党への投票を強く勧めたり、マルクス主義を掲げる学生を取り締まることを想定した人がどれだけいるだろう。恐らく多くの人は他人の誹謗中傷の類や、乱暴な言葉遣い、公序良俗に反する投稿などを思い浮かべたのではないかと思う。
であるならばそれはそもそも「思想調査」や「差別につながる」云々以前の問題あであり、是正すべきことであろう。
 SNSアカウントで投稿をしている時点で、それは公共の場であるということの認識は必要であるし、その認識の欠如のために、コンビニの冷蔵庫で寝転がったり、相手を顧みない誹謗中傷の投稿を繰り返したりして、訴訟問題にもなっている。仮にSNSの投稿に実名署名をすることが必須となった場合、どれを消してどれを残すか、自分自身で振り返って考えてみてほしい。
そこで「消した」ものが仮にあった場合、それは「思想」だっただろうか。それとも、別のあまり見られたくない何か、だっただろうか。その時点で、SNSアカウントを確認することが差別や思想弾圧を目的としたものかどうかはわかりそうなものである。

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