採用調査とは?
8月8日の日本経経済新聞の「真相深層」のコーナーに、リファレンスチェックをメインに採用調査についての記事が載っています。弊社にも記者の方が取材に来てくださり、長時間話をしていましたが、1つの記事を作るのに大変な時間、労力をかけて下さっているのだと頭の下がる思いです。この「前職調査」についての記事、受け取られ方は人それぞれだとは思います。また前職を調査するということ自体に抵抗があるという方が多いということも肌身を持って感じております。
ただ、前職調査を行うことは、社会的にも、企業経営の上でも非常に大切なことです。
厚生労働省は常々「公正な採用」を行うよう指導しています。その「公正採用」のためには「採用調査が必要不可欠である」ということ企業サービスは主張しています。履歴書に書いてあること、面接で話したことが真実であるならばそれに越したことはありません。ただウソをつかない人はいません。採用選考となれば自分をよく見せたいために話を盛ったり、多少の嘘もなかにはあるでしょう。ただどこまでであれば話を盛る、で済ませられて、どこからが「経歴詐称」なのでしょうか。自分をアピールすることに長けている人、苦手な人、様々です。それも実力のうちという人もいるでしょう。では平気でウソを付き、面接受けしそうなことを当たり一辺倒答えられる口達者な人ばかりが得をするような社会で良いのでしょうか。過去には大阪市で400い人もの人が学歴を詐称して採用されていたということが発覚したことがありました。嘘をついた400人が採用され、本来なら採用されていたはずの400人が不採用になってしまったということです。正直者が損をするような社会であってはなりません。少なくとも採用調査を行い、正しい情報をもとに選考しないと「公正な採用」とは言えません。
また、数は少ないとはいえ、嘘を付くなどなんとも思わないとんでもない詐欺師のような人もいます。そのような人物を雇ってしまった場合、その人物が自社の社員として様々な問題を起こした場合、誰が責任をとってくれますか?その他、真面目に働いてきた社員、その社員の家族を誰が守ってくれますか?自社のことは自分たちで守ることしかできません。たった一人、不正を働く人を雇い入れてしまったばかりに、会社が危機に立たされることだってあります。リスクマネジメントが必要です。こういった意見も頭の片隅に入れておいていただけると嬉しく思います。