採用調査は違法なのか?
新年度が始まりましたね。
こんな新年度の始まりをだれが想像したでしょうか。
今年は新社会人や大学の入学式に向かう人もあまり見かけませんでしたが、始まりの日に変わりはありません。企業サービスにとっては41期目の始まりの日です。
気持ちを新たに、本日は企業サービスの「採用調査・バックグラウンドチェック」のお話を‥。
数年前までは「採用調査‥?なにそれ?」という人や、「今もやってるの?!違法なんじゃないの?」という声が多かったように思います。しかし、大転職時代の昨今、ミスマッチや、入社させてしまったばかりに大きな労務トラブルに発展してしまったような事例も多く、採用調査って必要だよねという肯定的な声も聞かれるようになってきました。
しかしそこで壁となって立ちはだかっているのが「個人情報保護法」と、「厚生労働省による行政指導(採用時の身元調査はしてはならない)」です。
個人のことを聞こうとすると「個人情報保護法がありますので‥」と断られてしまうことがよくあります。しかし、「個人情報保護法」とは個人情報の取扱業者に対する個人情報の取扱方法を示したもので、何も一個人に対して「他人のことを話してはいけない」という規制を引いた法律ではありません。「個人情報保護法」の言葉だけが一人歩きしているきらいがああります。
また、厚労省による行政指導に関しては、過去に身分差別に関係する採用調査が横行していた時代があり、それを撤廃するためにだされたスローガンです。厚生労働省の施策は、身分差別をタブーにするものであって、採用候補者の適性や能力に関する採用調査が制限されたわけでは決してありません。以上のことから、採用調査は合法です!と胸を張って言えるのです。