君たちのやっていることは犯罪です。
日々お取引先には何かしら問題が起きる。
それは問題に対して対処するもしくはその事前対策が調査業なので、そもそも土台からして問題が多いのは致し方ない。
そして土台からして問題だらけだということをお客様から当たり前だよとご指摘頂いたのがつい最近もあった。
とある病院の事務長さんとの話。
「僕はいつも新しく入ってくる看護師たちを前にまず言うことは”君たちのやっていることは犯罪だよ”ということです。」
・・・何を突然言い出すのか。ドラマのあと1分で放送終わる時の主人公のセリフみたいだ。
「だってそうでしょう。人の腕に注射は刺すし、血は抜く。この行為だけみれば犯罪でしょう。
これが犯罪ではなく正当化されるのは、医師の指導の元、法律の範囲内で行われる医療行為だからです。」
はあ、そういうことか。
とある警察官の方もこんな話。
「それ言うならこっちだってそうですよ。人に手錠をはめる、拘束する、尋問室で何時間も本人は話したくないことを話させる。立派なプライバシーの侵害ですよ。」
え・・・警察官がそんなこと言って。
「ただそれをしなければならない理由のほうに正当性がある場合に初めて警察法のもとに可能となる。」
なるほど。考えてみればそれはそうか。
あらゆる職業行為はそれぞれの法律のもとで守られているのだな。反面、規制されているということでもある。
では調査業は?
あまり知られていないが探偵業法という業法があり、それに守られていると同時に規制されている。この業法の成立前後は調査業界の存続の危機が勃発した時期であり、規制法でもなんでもとにかく法律のもとに入れてほしい。どこか自分たちを管轄してくれる省庁を決めてほしい。そんなすがるような思いを当時の資料からは感じる。こんなもの探偵社規制法に過ぎないではないか!と成立前から反対していた人たちも少なからずいたようだが、規制法でもなんでも作らなければそれこそ裏社会でしか生きられなくなった可能性もある。
とある上場企業の採用担当者の話。
「昨日、朝から突然〇〇さんの弁護士です、っていう方から電話がありまして。」
はあ、事件ですかな?
「〇〇さんは退職したいそうなので、手続き代わりにこちらで行うことになりましたって言うんです。」
え?何かその人、罪を犯したんですか。
「最近流行りの退職代行サービスってやつですよ。怪しい業者かと思いきや、今弁護士がそれをやっているそうです。」
・・・なんとまあ。
「世知辛い世の中になったもんです。」
同感です。
なにかそういう法律でもあるんですか?というセリフは喧嘩の時に使う難癖かと思っていたが、今何もかも法律のもとでないと不安になり、主張もできないという印象すら受けてしまう。
最近傍聴した離婚裁判。
検察官「ホテルで二人で裸で何をやっていたんですか。」
被告「相撲をとっていました!」
・・・どうやら法律のもとで理路整然と裁ける場でもないようで。
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